① 食と商いの都市・大阪
大阪は古代より「くいだおれの街」として知られ、商業の中心地として発展を遂げてまいりました。5世紀には難波津港を拠点にアジア各国との貿易が盛んに行われ、文化と通商の重要な窓口として栄えました。江戸時代においては、全国から米や特産品が航路を通じて大阪に集まり、「天下の台所」と称されるほど食文化が栄えました。明治維新後は一時的に大きな打撃を受けましたが、工業都市として再興し、今日に至るまで食と商いの街として繁栄を続けております。
経営理念
一、私たちはただおいしいだけでなく心を満たす豊かなお酒を醸します
ただおいしいだけではなく、日本酒の魅力を伝え、飲むたびにワクワクし、場を盛り上げ、トークを弾ませ、明日の活力となり、そして心の中の印象に残る、そんな心を満たす日本酒を醸造します。
一、私たちはお客様の安心安全を第一にまじめに正直に取り組みます
安心安全を保証すべく清掃・検品を徹底しております。日本酒造りに真摯に向き合い、日本酒を探求し、より多くの方に日本酒について知ってもらい、日本酒のファンになって頂く。そのような真面目で正直な思いを日本酒に込めて、製造・販売します。
一、私たちは日本の伝統文化を受け継ぎ地元に愛される会社にします
約2000年前より造られ始めた日本の文化である日本酒の文化を創業の地である大阪府阪南市で300年超にわたり受け継いできました。私たちには日本酒を誇らしい文化として後世に伝えていく、さらには日本の文化として海外にも伝えていく使命があります。
舌の肥えた大阪の地で300年超もの間日本酒の製造を続けられたのは、地元である大阪府阪南市の皆様をはじめとして、関係者皆様のご協力なしには成し得ませんでした。今まで支えてくださった感謝を込めて、大阪府阪南市へ恩返しをし、弊社だけでなく、阪南市と共に成長していきます。
⒉ 創業以来醸造を続ける地元「大阪府・阪南市」について
② 山と海に囲まれた醸造に適した地・阪南市
阪南市は和泉山脈から湧き出る良質な水資源に恵まれ、これを活かした紡績業や農業が発展いたしました。特に泉州玉ねぎや水なすなどの農産物が名産品として知られております。また、漁業分野においては牡蠣の養殖に成功し、山海の恵みとともに地域産業が多角的に発展してまいりました。加えて、阪南市は芸能やスポーツ分野においても優れた人材を輩出しており、お笑い芸人のたむらけんじ氏、塚地武雅氏、辻本茂雄氏、星田英利氏、並びにプロ野球選手の中川圭太氏、福田周平氏、松川虎生氏など、数多くの著名な人物が地域の誇りとして活躍しております。
浪花酒造の歩み ～ 大阪府下最古の酒蔵の歴史
1716年（江戸時代・享保元年）
和泉山脈の清冽な水源と航路を活かし、現在の大阪府阪南市尾崎町にて酒造業を創業。
1904年（明治37年）
現存する国登録有形文化財の成子家母屋と座敷を建設。
8代目光太郎の時代
大阪国税局鑑定技官を務め、酒質向上に尽力。酒造技術者として高い評価を得る。
1989年（平成元年）
全国新酒鑑評会で初めて金賞を受賞。以後、酒質および技術力の向上を目的に鑑評会への積極的な出品を推進。
1994年（平成6年）
関西国際空港の開港に伴い、輸出事業にも注力を開始。
2009年～2011年（平成21年～23年）
全国新酒鑑評会にて3年連続で金賞を受賞。
2018年（平成30年）
現杜氏が就任1年目にして全国新酒鑑評会で金賞を受賞。
2019年（令和元年）
全国新酒鑑評会で金賞を受賞。
2023年（令和5年）
全国新酒鑑評会で金賞を受賞。
全国新酒鑑評会について
- 1911年に創設された、日本酒の新酒を対象とする全国規模の鑑評会。
- 醸造技術と製品品質の評価を目的としている。
- 出品酒のうち約25％のみが金賞を受賞できる、非常に狭き門である。
- 金賞受賞は、高い醸造技術を有する証明として認められている。
全国新酒鑑評会への積極的な出品を通じて、技術向上に努めるとともに、皆様に喜んでいただける酒造りを今後も継続してまいります。