全国鑑評会の審査員

2021/05/01
by 成子 和弘

お酒は食品産業ですが、昔(明治時代)から酒税というものが課せられているので、監督官庁は、厚生労働省(保健所)ではなく、財務省(税務署)です。なので、保健所は酒類メーカーに監督指導には来ません。税務署員が来ます。また各県の国税局には国家公務員上級の技術職で採用された方が鑑定官室という部署に配属されています。酒を専門に勉強し全国の酒造メーカーの技術指導に回っています。なので、酒造メーカーは鑑定官の方々を先生と呼びます。この鑑定官の先生方が中心となって鑑評会で審査を行ないます。審査は銘柄を伏せてすべて鑑定官の舌(感覚)のみで判定します。全国のほとんどのメーカーが全国鑑評会に出品する事で酒造技術の向上に役立っていますが、みんな金賞受賞するような味を目指して造るので、どこのメーカーの大吟醸も同じような味になってしまうのが難点です。




Comments

No posts found

Write a review