浪花酒造の新着情報公開
大阪府では、大阪・滋賀・京都・兵庫・奈良・和歌山の方を対象に、2022/6/1~6/30まで「大阪いらっしゃいキャンペーン2022」を実施している。
当社もクーポン加盟店舗となっている。
おかげで連日バスツアーが来てくれている。
ツアーでは、まず本宅(座敷・洋室・茶室)を見て頂き、時間によってはビデオを放映。
そしてその後酒蔵を案内し、直売所でお買い物を楽しんでもらっている。
コロナ禍になってからはバスツアーは1台も無かったため、久々に大勢の方にお越しいただき、一人でも多くの方に日本酒の魅力をお伝えできる機会が戻ってきており、大変うれしく思う。
まだまだコロナが完全に終息したわけではなく、感染のリスクは0ではないが、少しずつ日常に戻ってきたのではないかと思う。
もちろん当社でもコロナ対策を講じているので、安心して頂きたい。
海外ツアー客の来日も再開され、インバウンドによる経済の盛り上がりも期待される。
当社も関西空港に近いこともあり、海外旅行者の観光の受け入れを行なっていた。
現在は海外でも和食及び日本酒ブームとなっている。
日本文化である日本酒を国内だけでなく、海外でも伝承していけるよう見学に来られたお客様一名一名に対して、しっかり日本酒の良さを伝えていきたいと思う。
【イベント情報】
5/29 12:00-15:00 @OAP特設会場(帝国ホテル)
大阪の酒蔵が一堂に会して試飲会を行ないます!
前売り券及び当日券共に1,000円(引換券10枚付)にて販売。
全14蔵・約40品目の大阪地酒の飲み比べができるビッグイベントです!
梅田(JR大阪駅)より無料シャトルバスも出ています!
当社からは社長と杜氏が会場に行きます!
お時間があればぜひご参加ください!!
今期の酒造り10月11日から始まった。今期も前期と同じメンバーで仕込む。コロナが収束し、やっと通常の量を仕込めるのがうれしい。前期から蔵内を大きく改造。普通酒を仕込んでいた大型タンクを十数本処分。ゆとりスペースが広く、蔵内の掃除もきっちりできとても清潔な蔵になった。きっちり温度管理ができるサーマルタンクが主。仕込みの大きさもほとんど白米1トン以内なので目標どおりの温度管理ができる。井戸水検査も終了。食品衛生法での飲料水検査26項目もすべてクリアーした。地下水は湧いても飲料水として適さない井戸がたくさんある中、毎年26項目すべてクリアーできているのは本当に神の恵みだ。美味しい酒ができる条件は、仕込み水や蔵の設備も大事だが、製造しているメンバーの和も大切だ。昔から和醸良酒と言われており、製造長の杜氏はいかに仲良く作業してもらうかが大きな仕事。現在の製造メンバーは皆、仲が良く本当にうれしい。今期は、スパークリング清酒製造に挑戦する予定。
カクテルとはベースとなるお酒に別の種類のお酒やジュースなどをブレンドして作る酒のこと。バーテンダーとはカクテルを作るプロのこと。私自身、ビールと日本酒を好きな割合でブレンドした自分流カクテルが好きで夏場は毎日のように飲んでいる。居酒屋で仲間と飲む時、日本酒とビールをブレンドしてよく仲間に飲ませる。その時よく「ほんとに美味しいけど、これって邪道では?」と言われる。酒同士のブレンドが邪道ならカクテルはすべて邪道になる。日本酒は昔からカクテルベースとしては使われないからだろう。日本酒はアルコール分が高くゴクゴク飲めない。ビールはすっきり辛口で、のど越し爽快だが味わいがない。これらをブレンドすると、味わいのあるビールという感じになるので好きだ。現在、いろんな種類の缶入りカクテルが販売されているが、ビールと日本酒ブレンドのカクテルは販売されていない。残念ながら今の日本の法律では製造販売できない。私の経験上、日本酒とビールを半々に混ぜるのが一番美味しい。一度お試しあれ。
毎月1回大阪府酒造組合の会合があり、ほとんどのメーカーが出席する。組合全員で行なう需要促進事業の打合せ、各社の組合費分担割合の検討、酒米購入申し込みなど従来からの事務作業もあるが、一番のメリットは、現在どういう社会状況で、各社どういう営業をやっているか、またどういう商品を製造しようとしているかお互い情報交換すること。昨日が9月の会合だった。ひとりのメンバーが、NTTはここ数年で全社員をリモート出社にするとの情報を提供してくれた。このコロナ禍でリモートでも十分会社が機能することがわかり、リモート出社を当たり前にすることに決めたようだ。全社員の通勤手当がなくなり、もちろん大きな経費削減になる。製造業以外の会社はみんなNTTに右へならえだろう。会社員が会社に出勤しなくなると、夜の繁華街の人出も減ってゆく。もちろん、アルコール飲料の需要も減ってゆく。私達酒類メーカーどう対応してゆけばいいか、早くから考えてゆかねばならない。
日本ではコロナ感染者数が9月に入ってからどんどん減っている。10月1日から全国すべての制約が解除される見通しだ。やっと通常の業務や生活に戻れるようでホッとしている。ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、デルタ株などの変異種が次々出現し、このままでは2~3年こんな状況が続くのかと落ち込んでいたが明るい希望が見えてきた。他の国はどうなのかネットで検索すると、7月以降世界的には増加傾向だ。コロナウイルスは人類初めての経験なので感染病専門学者でもわからない事が多く、有効な対策も取れない。とりあえず日本は、10月1日の宣言解除に向かってやれる事をやってゆくしかない。外食でアルコール飲料をがまんしていた人たちがドッと繁華街に繰り出すだろう。旅行をがまんしていた人たちも秋の行楽シーズンでドッと出かけるだろう。9月末に誕生する新総裁、どんな方針を打ち出すかわからない。どちらにせよ冬のあとには必ず春が来る。あと少しの我慢だ!
アルコールを作る微生物は酵母(イースト)だ。日本酒もワインもビールも紀元前から2000年以上の歴史があるが、酵母という微生物によって作られるとわかったのは200年前に発明された顕微鏡によって。酵母の大きさは100分の1mmなので、顕微鏡でしか見えない。それまでは、こうすれば日本酒、ワイン、ビールができるのだと人々の経験で造っていた。日本ではお神酒を神棚に供えるなど、お酒と神様のつながりが深いが、神様の力によってお米がお酒になると信じていたからだ。つまり日本酒とはとても神秘的な飲み物。神様からの授かりものだった。顕微鏡の発明によりその神秘性が崩れてしまった。酒蔵見学に来られる方々にそんな説明をすると「酵母の発見がなかった方が、お酒は神様からの授かりものだからありがたかったのに」と残念がる方も多い。文明の発達によって失われる文化もある。
コロナ禍で商談や会議がZOOMで行なわれるようになった。弊社ではZOOM商談をやったことがなかったが、輸出の商談となるとZOOMなど遠隔商談になってしまう。1昨日、初めてZOOM商談を行なった。テレビ等でタレントらが自宅からZOOM出演しているのはよく見ていたが、やはり一度でも自分で経験すると全然違う。案外簡単だ。お酒の場合、見てもらうのはラベルデザインと味だけなので、サンプルさえ商談先に送っておけばあとは遠隔の会話で十分。出張費が要らないというのが一番のメリット。もちろん実際に会って懇親を深めたり、商談先の雰囲気やお客様の生の声など現場を知っておくことも取引を続ける上で大事な事だ。ただ遠隔商談が当たり前になれば、多額の出張費が足かせになっていた中小企業も気軽に輸出輸入ができるようになり、今まで以上に世界貿易が活発になるのではと感じる。