浪花酒造の新着情報公開
最近コロナ感染者が急増している。コロナが怖いのは重症化患者に対する治療薬がないこと。軽症化や中症化の人には治療薬がいろいろ見つけられ回復してる人も多い。なので、マスコミは感染者数より重症化人数と死亡者数を重点的に報道すべきだ。緊急事態宣言を出しても効果が無いのは感染しても怖くないからだ。政府もいつも通りの感染者数減少対策ではなく、重症化した人の治療薬開発支援金をいっぱい出すようすべきだ。がんも昔はすぐに死にいたる病気として恐れられたが、がん治療薬の開発で死亡率はすごく減っている。コロナ感染自体が怖いのではなく重症化したら治療方法がないこと。
今日は大阪市内の業務用酒販店の方と一緒に、昼間から立ち飲み営業しているミナミの繁盛店に行った。繁華街にあるので、昼間からアルコールを飲んでるお客さんが多い。一番売れるのはもちろんビールだが、その次はブームによって変わる。40年前は酒メニューはビールと日本酒しかなく、ビールは日本酒を飲む前の前座だった。その頃から焼酎ブームが起こり、チューハイが爆発的に売れ出した。麦焼酎の水割り、お湯割り、ライム割りなどチューハイが当たり前になった。それがだんだん芋焼酎に。日本酒の需要が焼酎に抜かれたのも驚きだったが、麦焼酎のトップメーカーの売上が芋焼酎メーカーに抜かれるなんてこれも信じられなかった。そしてここ数年はハイボールブーム。メーカーのウイスキーが足りなくなるという現象まで起きた。そして今日行った繁盛店は、なんと最近は日本酒が人気だとのこと。ここ40年、日本酒の需要落ちる一方だったが、うれしいことに復活の兆しか?酒類はブームが循環する。同じ酒ばかり飲んでると飽きてくるのだ。日本酒ブーム到来を期待!
吟醸酒の定義は、酒米を60%以上精米した米(玄米重量の60%以下まで精米した米)で仕込んだ酒だ。玄米の周囲の黄土色部分は脂肪やたんぱく質、中心付近の白い部分が純粋なデンプン。周辺部分の脂肪やたんぱく質は、お酒にとって雑味のもとになり、純粋なデンプンで仕込むと雑味のないきれいな酒になる。吟醸酒や大吟醸はお米を小さくなるまで削り、純粋なデンプンのみで仕込むので値段が高い。お酒の発酵に重要な役割を果たすのは酵母。その酵母の開発で、あまり精米しなくても吟醸酒のようなフルーティーな酒ができるようになってきた。去年、大手メーカーが70%精米の米で製造した「しぼりたてパック」が吟醸酒のような香りと味わいで大きな話題となった。今日65%精米の地酒メーカーの冷酒を飲んだが、これも吟醸酒のような味わいだった。もちろん、あまり精米していない米なので安い。これからは酵母開発競争で、安くて吟醸酒の味や香りの冷酒がどんどん出てくるに違いない。
先日、大阪市内で中国へ機械類の輸出をしている中国人が、日本酒も輸出したいと弊社に見学に来られた。最近まで日本酒の輸出国はアメリカが一位だったが、最近は中国への輸出が急増、中国への輸出が一位になった。理由は日本食レストランが中国で急増、約3万店となりアメリカでの日本食レストラン数を越したため。それに伴って日本酒の輸出も増えてきた。中国だけでなく、アジア全体でも7万店以上になっている。和食は低カロリーで健康的なイメージがあり、コロナ前までは訪日外国人が増えたことで、日本食への評価、関心が一段と高まった。海外の日本食レストランは12万店。日本酒はほぼ日本でしか生産していないので、日本酒の輸出量はここ10年で4倍になった。と言っても輸出量は国内消費量の5%にも満たない。まだまだ伸びる可能性がある。
昨日は、毎月行なわれている大阪府酒造組合の会合だった。大阪府には現在10数社の酒造メーカーがあり、酒造組合単位で酒米の仕入れや各種PR活動を行なっている。暑い夏場はビールの季節だが、涼しくなってくる10月からが本格的な清酒シーズン。酒造組合の全国組織、日本酒造組合中央会は10月1日の日本酒の日に全国規模でのPR活動を行なおうと各県の酒造組合に通達する。昨日はそのPR活動の内容を決める会合だったが、コロナの影響がいつまで続くのか全然読めないため、なかなか結論が出せなかった。ワクチン接種が進んでいるとはいえ、現時点で2回接種済んでいるのは人口の2割。やはり5割を越さないと思い切ったイベントができない。接種が7割を超えているイギリスもデルタ株の影響でまた感染が急拡大している。今日始まった東京オリンピック、感染の拡大なく成功裏に終わればその後の各種イベントもやりやすいが、さてどうなるか?
昨日18日(日)も海のマルシェに出店した。梅雨明けし本格的な夏の到来。海のマルシェは各社テントで販売しているが、海のそばで海風が常時吹いており気持ちがいい。それほど暑さは感じない。今年も海水浴場は閉鎖だが、海好きの若者達やジェットスキーヤー、家族連れでにぎわった。いつも通り、地元の魚のバーベキューを楽しんでいる方々に勧めに回った。ビールを飲んでいる人(車の運転ではない人)に「この近くの地酒メーカーの冷酒です。一杯いかがですか?」と言って勧めると、8割方が注文してくれる。一杯味見し「うん、うまい!」とか「ほぉー飲みやすい!」とか言ってくれるのがとにかくうれしい。日頃、日本酒を飲むことがない人がほとんどだと思うが、大阪にも美味しい日本酒があることを知ってもらうのが目的だ。たまに何杯もお代わりしてくれる人もいるので、それもうれしい。地道なPR活動だが、とにかくひとくちでも味わってもらわないと、ネットやチラシ広告だけでは美味しさは伝わらない。
粕汁や甘酒を作る時の板状の酒粕と、奈良漬を漬けるための味噌状態の酒粕。もともと全く同じものだと説明するのが難しい。酒造業界では、味噌状態の粕を踏込粕(ふみこみかす)と呼ぶ。酒造シーズンが終わる3月、板状の粕をタンクいっぱいになるまで投げ込み、よく洗浄した長靴を履いた職人が、投げ込んだ粕の上を粕と粕のすき間がなくなるまでよく踏み込む。そのタンクを密閉し常温で7月まで置いておく。すると味噌状態になった踏込粕ができる。そのまま食べても十分おいしい。自分で粕漬けや奈良漬を家庭で作る人がその踏込粕を買いに来る。奈良漬会社は、酒造会社から購入した板粕を2年間タンクで熟成してからうりやきゅうりを漬けるとのこと。酒粕が発酵食品なのでそれに漬けた奈良漬も発酵食品だ。奈良漬の需要は底堅い。
先日の大手酒販会社の展示会に参加した飲食店から弊社へ味見サンプル依頼が今日、酒販会社から届いた。サンプル依頼約30本。サンプル依頼とは味を知りたいのはもちろんだが、地元大阪の酒に興味があるという事だ。清酒製造のイメージがない大阪府。これは地元の酒を扱いたいという地元愛でたいへんありがたい。食品や飲料は他社より燃費がいいとかパワーがあるとか示せる数字がない全くの嗜好品。購入担当者が感じた味とその価格のみが判断材料。本当に地道な作業だ。サンプル依頼があった飲食店を今後いかにフォローするかどうかがポイントだ。
今日は、中小機構のアドバイザーが阪南市に来られ、阪南市商工会加盟の10社、観光協会事務局長、阪南市の職員などに阪南市の観光産業強化についていろいろアドバイスしていただいた。中小機構とは経済産業省傘下の独立行政法人。中小企業が抱える経営のさまざまな悩みにアドバイスまた応援するための組織だ。最初、観光産業で成功している街の紹介やそのやり方について少し講演があり、あとの時間は、参加者全員が阪南市の観光や活性化について考えていることを発表し、それにアドバイスいただく形で進められた。今まで商工会の他のメンバーから、観光や町の活性化についての考えを聞く機会がなかったが、みんなそれぞれ阪南市を盛り上げていくことを一生懸命考え実践していることを知り、驚くと同時にこんな機会をもつことこそ商工会の意義だと感じた。今の商工会の一番の行事は、約30店舗が出展し自社製品を販売する秋の商工まつりだが、その日一日だけの行事で、阪南市の活性化にはほとんど役立っていない。やはり官民が知恵を出し合って町の活性化を考えてゆくことこそ大事なことだ。中小機構のアドバイザーも、自分の講演は少しで、あとはみんなの考えを聞くことを一番としたのがすごいと感じた。今後も続けてゆくべき会議だと思う。
今日は地元商工会の会合があった。会合では会議が終わったあと、各社が近況発表することになっている。このコロナ禍で、その被害をまともにかぶっている会社もあるし、逆に好業績に結び付いている会社もある。同じ地域でありながらその影響は業種によってさまざまなのだととても勉強になる。自営業をしていると、いつ何時どんな事件事故またどんな被害が起こるかわからない。でも、何が起ころうと常に前向きに立ち向かってゆくことが大事だ。アルコール飲料業界は飲食店の時短営業でどこも3割4割減だ。こんな時こそ、コロナ禍が終わったあとどうすべきか、じっくり考え実行してしてゆくことが大事だと思う。