浪花酒造の新着情報公開
昨今、酒粕の効用をマスコミ等でよく見聞きします。
特に4~5年前、NHKの「ためしてガッテン」という番組で取り上げられてからは、年中売れるようになってきました。NHKでは、酒粕に含まれる<レジスタントプロテイン>が、体内の脂肪、コレステロール、老廃物を吸着して体外に排出する働き、つまり肥満防止の役目があると放送されました。それとビタミンB2やα-EGも多く含まれており、皮膚のコラーゲン量を増やし保湿に役立ちます。
酒粕のレシピをクックパッドで検索するとなんと6882品も出てきます。一番多いのがやはり「粕汁」。粕汁にはいろんな具材を入れますが、魚、野菜、肉、ほぼ何でもOK。合わない具材が無いといえます。焼き物でも、鶏肉、豚肉、魚、などと一緒に焼いた料理がいっぱいできます。粕漬け、これもサワラ、サケ、ニシン、タラなどいろんな魚と合います。デザートもできます。ケーキ、クッキー、パン、まんじゅうなど、どれも簡単にできるようです。酒粕でいろんな料理を作り、健康美容に是非お役立てください。
弊社では、酒粕を-5度の冷蔵庫で保管し1年中販売しています。酒粕アイスも販売中です。
日本酒好きだけど日本酒は糖分が多いので糖尿病になりやすい。だから焼酎を飲んでいるという方が結構いる。
糖尿病の原因は、糖分の取り取り過ぎではない。食べ過ぎ飲み過ぎ、運動不足、ストレスなどで、すい臓から分泌されるインスリンの効きが悪くなり、血液中の糖が増える(血糖値が高くなる)こと。なので尿にも糖が出てきてしまう。単純に糖の取り過ぎではない。
なので安心して日本酒を召し上がって欲しい。適量の日本酒はむしろ「百薬の長」と呼ばれ、健康上いろんな効果がある。私の祖父は、日本酒を毎日2合(360ml)ずつ飲んで100歳まで長生きした。
日本酒、ビール、ワインなどのアルコールは、アルコール発酵によってできる。発酵の働きをするのは、酵母という微生物。日本酒もビールもワインも、紀元前から飲まれており2000年以上の歴史があるが、酵母によってアルコールが作られるとわかったのは、200年前に顕微鏡が発明されてから。それまでは、こうすればお酒ができるという経験だけで作っていた。特に日本の場合、神様の力でお酒ができると信じていたので、お酒は神様(神社)とのつながりが深い。現場で発酵を見ていて一番不思議なことは、酵母は自分でアルコールを作っていながら、アルコール度数が18度を越えると酵母自身が死んでゆく事だ。これは永遠の謎だ。なので、純米酒でアルコール度数18度以上の酒はない。
酒粕は肌に保湿効果を与えるということで、最近美容商品としてとても人気があります。
弊社の近く和泉市で、コールドプロセス製法による無添加石けんを製造されている「心寿」さんに弊社の酒粕を使った石けんを作っていただきました。お酒関連で、肌にいいとされているものに、お酒そのもの、麹(こうじ)、酒粕といろいろあります。心寿さんに、この3つの中でどれが一番効果があるかテストしてもらいました。酒粕が一番効果があることがわかったので、酒粕石けんを作ることにしました。
弊社の直売所で販売しています。特に肌の弱い方にとても効果があります。是非一度お試しください。
お酒の味が硬水軟水によって違うのでしょうか?硬水とは、水にカルシウムやマグネシウムが多く含まれている水のこと。水だけを飲むと硬水の方が軟水より重い感じがします。日本酒にした場合はどうなのか?日本酒サービス研究会という、各種のお酒とさまざまな料理を実際飲み食いし、その相性を日々研究されている組織があります。そこで「硬水と軟水による酒の違い」というセミナーを聞きに行きましたが、全く違いがないとの結論でした。カルシウムやマグネシウムが多いと酵母が活発に活動するそうですが、活発であろうがなかろうが、できる酒の味には影響しないという事だと思います。私自身、日頃から他社の酒もよく飲みますが、お酒の特徴の違いは、米や水より使用酵母による違いと、しぼりたてか半年以上熟成した酒かが大きいような気がします。
日本の伝統加工食品といえば、何を思い浮かべますか?
豆腐、納豆、うどん、そば、そうめん、日本酒、醤油、などです。
豆腐、納豆、醤油の原料は大豆ですが、大豆の国産比率はたったの7%
うどん、そば、そうめんの原料は小麦ですが、小麦の国産比率はたったの12%
ほぼ外国産の原料なのに、日本の伝統食品とは寂しい限り。
日本酒の原料はお米。外国産のお米で製造されている日本酒は国内では見当たりません。
原料からすべて国産の伝統食品と言えば、日本酒だけと言っても過言ではありません。
本当の日本の伝統食(飲料)である日本酒に誇りを持ちましょう!
日本酒には辛口から甘口までいろんな辛さがあります。辛さを日本酒度という単位で表し、日本酒度0が中口。+なら辛口、-なら甘口。+の数字が大きいほど辛口、-の数字が大きいほど甘口です。これは糖分の濃さのみの数字なので、他の成分とのからみで実際に感じる辛さとは必ずしも一致しません。辛口の酒といっても塩辛いわけではなく焼酎のようにキリっとした感じなので、特に味わいを感じませんが、料理を食べながら飲むと、どんな料理も引き立て何杯でも飲みたくなります。なので、料理店では+5.0以上の辛口の酒をよく置いています。全国鑑評会で金賞を受賞するようなお酒は、日本酒度0から+3.0くらいで辛口ですが、香りが華やかなのでやや甘く感じます。これくらいの辛さの酒が一番よく売れています。弊社で甘口の酒はにごり酒で、日本酒度が-6.0です。アルコール入りのカルピスの味で女性の方に人気があります。時と場合によって、美味しく感じる酒が違うので、酒販店さんやお酒に詳しい人に相談してから買うのがいいと思います。
純米酒以外の酒には、原材料に米以外に、醸造アルコール、糖類などと表示されています。
「醸造アルコール」って何か身体に悪いアルコールのように感じますが、酎ハイの原料となっている焼酎のことです。
なぜ日本酒に焼酎?と不思議に思われるでしょう。第二次世界大戦前は、日本酒はすべて純米酒でした。戦争で食べる米さえ不足して状況で、お酒の原料とは何たることか!ということで、不足分を焼酎で補っていました。ではなぜ、お米があり余っている現在でも焼酎を加えるのか?焼酎を加える方がメリットが多いからです。焼酎を加えてアルコール度数を高めるとお酒が痛みにくい。あとくちのキレが良くなる。香りが引き立つなどです。全国新酒鑑評会で金賞受賞している大吟醸のほとんどに焼酎が添加されています。
純米酒しか飲まないというお客様も大勢おられますが、どんなに安い日本酒でも身体に悪い成分は一切入ってません。身体に悪いとすれば、単純に飲みすぎです。純米酒以外でもどうぞ安心してお召し上がりください。
日本酒は法律上、賞味期限の表示義務がありません。
「生」と表示されているお酒以外、すべて加熱殺菌しているので、缶詰と同じで何年置いても絶対腐らないからです。
ただ、何年も常温で置いておくと、熟成し黄色くなってきます。この黄色くなったお酒、ほとんどの人は腐ってしまったと勘違いし
ますが、熟成しているだけで腐ってません。
熟成酒、美味しいと感じる人と、まずいと感じる人がいます。
私は、何年も熟成されたお酒が好きです。熟成酒は特に温めると美味しいです。口当たりがとても柔らかい。
もし、飲み忘れで何年も経った酒があれば、50℃位に温めて是非召し上がってみてください。
直売所に贈答品としてお酒を買いに来られるお客様に「お酒好きの方に贈りたいのですが、どのお酒が美味しいですか?」って尋ねられるのが一番困ります。お酒好きもいろいろあり、高級酒を少しだけ召し上がる方、ポピュラーなお酒をたくさん飲まれる方、食事の友として楽しまれる方等、特に日本酒は、どういう場面で、どういう風に、どれくらい飲むかによって、美味しさが全然違ってきます。贈答品として購入される方、相手様がどういうお酒をどんな風に飲んでおられるのかよく知ってからご注文ください。ほんと嗜好品なので、誰にでも美味しい酒なんてありません。