今朝の毎日新聞の「ひと」という欄に、パリの醸造所から日本酒の世界展開を目指す日本人、稲川琢磨(33歳)さんが取り上げられていた。
経営コンサルタント会社勤務だったが、ある日すし店で口にした日本酒に魅了され、こんなにおいしいのに、ほとんど海外で流通していないのはもったいないとベンチャー企業「WAKAZE」を設立、日本の酒蔵で酒造りのノウハウを学んだ後、パリの醸造所で日本酒を製造。
その酒がパリの日本酒品評会で最高賞受賞。
なんと次はアメリカで造りたいと。
日本酒の海外輸出、増えているとはいえ現地で造っているメーカーはほとんどない。
日本酒メーカーの保守的体質に他ならない。
業界外のチャレンジ精神旺盛な若者が、その殻を破って突き進んでいる見本だと思う。
国内では凋落一方の日本酒。世界に目を向けると明るい未来がぐっと広がりそうだ。
江戸時代より続く大阪地酒蔵の蔵元 成子 和弘