WAKAZE

2021/06/15
by 成子 和弘

今朝の毎日新聞の「ひと」という欄に、パリの醸造所から日本酒の世界展開を目指す日本人、稲川琢磨(33歳)さんが取り上げられていた。経営コンサルタント会社勤務だったが、ある日すし店で口にした日本酒に魅了され、こんなにおいしいのに、ほとんど海外で流通していないのはもったいないとベンチャー企業「WAKAZE」を設立、日本の酒蔵で酒造りのノウハウを学んだ後、パリの醸造所で日本酒を製造。その酒がパリの日本酒品評会で最高賞受賞。なんと次はアメリカで造りたいと。日本酒の海外輸出、増えているとはいえ現地で造っているメーカーはほとんどない。日本酒メーカーの保守的体質に他ならない。業界外のチャレンジ精神旺盛な若者が、その殻を破って突き進んでいる見本だと思う。国内では凋落一方の日本酒。世界に目を向けると明るい未来がぐっと広がりそうだ。

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