酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)二次試験論述対策⑱~高知県編

2021/09/27
by 成子 和弘

高知県(P.146-147)
~「TOSA NAKAMA SAKE」ブランド発祥の地

忙しい方は⑤のみをご覧ください。(200字でまとめています)
※内容・データ等は2020年度発行された教本に基づきます。
何かあれば、コメント欄にコメント大歓迎です。
酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)の二次試験の論述対策の内容となっております。


①前回(山口県)の復習

産業技術センターで開発された酵母4つはなんですか。
⇒解答は、山口県編をご覧ください。

②高知県の概要・数値データ

・日本酒生産数量 4,517kl(全国17位)⇒国内生産量の約1%相当
・特定名称酒の比率 約66%(全国23位)
・清酒免許場数 20場(全国37位)
・酒造好適米生産量 236t/年(全国33位)
 (内訳)吟の夢 175t、山田錦 39t、風鳴子 16t
・酒米移入タイプ
・酒質:スッキリと切れの良い辛口酒

③高知県の概略

〇プロフィール

・カツオのたたきなどに合うような、キレの良いドライな辛口酒が多い。
・高知県工業技術センターがCEL酵母開発。
・土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」策定。

〇歴史

(酒米)
・昭和63年、高知県酒米研究会発足。
・平成10年、山田錦×ヒノヒカリ=吟の夢開発。
・平成13年、露葉風×一本〆=風鳴子
・平成31年、土佐麗開発

(酵母)
・高知県工業技術センターで、高カプロン酸エチル生成酵母であるCEL酵母開発。
 ⇒高知県酵母の代名詞

〇その他

・どんな料理にも合うよう、スッキリとキレの良い辛口酒が好まれた。
 辛口だけでなく、CEL酵母で醸した華やかな香りの甘口酒も高知酒の代名詞の一つとなる。

④キーワード抽出

・TOSA NAKAMA SAKE 策定。(記述の時にどう書けばいいかな・・・)
・昭和63年、高知県酒米研究会発足
 ⇒平成10年、吟の夢開発
 ⇒平成13年、風鳴子開発
 ⇒平成31年、土佐麗開発
・高知県工業技術センター、CEL酵母開発
・スッキリとキレの良い辛口酒、CEL酵母による甘口酒

⑤200字まとめ

『昭和63年に高知県酒米研究会発足。平成10年に山田錦とヒノヒカリを交配した吟の夢開発。平成13年には露葉風と一本〆を交配した風鳴子を、平成31年には土佐麗を開発。高知県工業技術センターでは、セルレニン耐性を持ち、高カプロン酸エチル生成酵母であるCEL酵母を開発。酒造りが米作りより多い酒米移入タイプ。どんな料理にも合うスッキリとキレの良い辛口酒が代表的で、CEL酵母による華やかな香りの甘口酒も有名。』
・酒米の話で約半分、残りを酵母と酒質で記述。
・テイスティングでも出題されるセルレニン耐性酵母であるCEL酵母は絶対書きたいところ。

⑥次回予告~都道府県編最終回

・8/25に一回目の青森県編を投稿して早一ヶ月。いよいよ都道府県も最終回を迎えます。
 最終回はグルメの町、福岡県を取り上げます。
 九州は焼酎のイメージが強いですが、日本酒も生産されています。
 どのような特徴があるのか一緒に学びましょう。
・まだ二次試験まで時間があるので、都道府県編が終了した後は、去年の出題に鑑み、焼酎・泡盛と料理の相性(球磨焼酎を除く)について投稿したいと思います。乞うご期待。

テイスティング及び論述と様々な対策が必要になりますが、共に頑張りましょう!!
ちなみに、浪花酒造の大吟醸及び純米大吟醸は、明利酵母(セルレニン耐性酵母)かつ山田錦で醸しているため、酒ディプロマのテイスティングの練習に最適です。

大阪泉州の酒蔵の酒ディプロマ受験生・酒造り見習い 成子 善一

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