酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)二次試験論述対策②~宮城県編

2021/08/26
by 成子 和弘

宮城県(P.112-113)
~「みやぎ・純米酒の県」

忙しい方は⑤のみをご覧ください。(200字でまとめています)
※内容・データ等は2020年度発行された教本に基づきます。
何かあれば、コメント欄にコメント大歓迎です。
酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)の二次試験の論述対策の内容となっております。


①前回(青森県)の復習~前回のキーワードを思い出せるか確認!

・青森県産業技術センターが開発した酒造用酵母及び酒造好適米は何ですか?
⇒解答は、青森県編を確認してください。

②宮城県の概要・数値データ

・日本酒生産数量 6,784kl(全国14位) → 国内生産量の約2%相当
・特定名称酒の比率 約96%!!(全国1位)
・清酒免許場数 36場(全国23位)
・酒造好適米生産量 1,078t/年(全国19位) → 国内生産量の約1%に相当
 (内訳)蔵の華(後述)874t、美山錦 143t、山田錦 45t
・酒米:自給自足タイプ
・酒質:澄んだ味の辛口 ← 三陸沖で揚がる魚介類と合いやすいため

③宮城県の概略

〇プロフィール

全国で唯一、「みやぎ・純米酒の県」を宣言している。
一般米(飯米)を使ったお酒が多い。(特に、掛米に一般米を使う)

〇歴史

*酒造りの起源は、伊達政宗公の時代
大和の国から酒造職人を招聘し「御城内定詰御酒御用」として召し抱え、酒蔵も建設。
この酒蔵で、20種類以上の酒が醸造される
⇒仙台の醸造技術向上
宮城県の酒造りを支え続けるのが、南部杜氏
低温長期仕込みによる澄んできれいなお酒を造る。
*高度経済成長期の日本酒需要増加期
大手からの委託醸造の需要増加 → 設備の大型化
*日本酒需要頭打ち
1986年に「みやぎ・純米酒の県」宣言
宮城県産ササニシキ100%の純米酒づくり
2007年には「これからもみやぎ・純米酒の県」宣言をしている。
⇒結果として、特定名称酒比率は約96%!(全国堂々第1位!)

〇その他

酒造好適米生産量は日本酒生産数量に比して少ないが、一般米を使用するため、酒米は自給自足タイプ。
宮城県のオリジナル酒造好適米:蔵の華=山田錦 × 東北140号(古川試験場
⇒宮城県の奨励品種に採用
三陸沖で揚がる魚介類と好相性の澄んだ味の辛口の酒質

④キーワード抽出

・伊達政宗公の時代:大和の国から御城内定詰御酒御用招聘
 ⇒仙台の醸造技術向上
・南部杜氏による低温長期仕込み
 ⇒澄んだ辛口の酒質 ⇒ 三陸沖で揚がる魚介類と好相性
・1986年「みやぎ・純米酒の県」宣言
 ⇒宮城県産ササニシキ100%の純米酒づくり
・2007年「これからもみやぎ・純米酒の県」宣言
 ⇒特定名称酒比率約96%
・酒米自給自足タイプ ∵一般米を使用するため
・宮城県の奨励品種として、「蔵の華」がある

⑤200字まとめ

伊達政宗公の時代に、大和の国から御城内定詰御酒御用を招聘し、20種類以上醸造し、仙台の醸造技術向上。南部杜氏低温長期仕込みにより、澄んだ辛口の酒質となる。三陸沖の魚介類と好相性。1986年に「みやぎ・純米酒の県」宣言宮城県産ササニシキ100%の純米酒造りを主導。2007年にも「こらからもみやぎ・純米酒の県」宣言をし、特定名称酒比率約96%となる。一般米を使用することから酒米自給自足タイプ古川試験場蔵の華を開発。』(199字)
・少なくとも2つの宣言と年号、それによる特定名称酒比率は必ず盛り込んだ方がいいともいます。

⑥次回予告

次回は、菅首相の出身地である秋田県を取り上げます。

テイスティング及び論述と様々な対策が必要になりますが、共に頑張りましょう!!
ちなみに、浪花酒造の大吟醸及び純米大吟醸は、明利酵母(セルレニン耐性酵母)かつ山田錦で醸しているため、酒ディプロマのテイスティングの練習に最適です。

大阪泉州の酒蔵の酒ディプロマ受験生・酒造り見習い 成子 善一

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