斗びん囲い大吟醸

2021/08/10
by 成子 和弘

今回、8月の頒布会商品として「斗びん囲い大吟醸」という酒を8日に発送した。

斗びん囲い大吟醸とは何か?

たぶん酒造メーカーや日本酒マニアしか知らないだろう。

斗びんとは18Lびんのこと。
日本酒の全国新酒鑑評会は毎年5月に行なわれるが、全国の酒蔵はこの鑑評会での金賞受賞を目標に大吟醸の仕込みに精を出している。
全国新酒鑑評会とは日本酒の最高峰、大吟醸でいかに美味しい酒を出品するかの競争だ。

大吟醸タンクで仕込んだ酒、同じタンクでも一番しぼりと二番しぼりでは味が違う。
その上、しぼった酒を鑑評会までいかに空気に触れささずに保管するかも大事。

大吟醸をしぼる時期はだいたいどの蔵も3月上旬。
鑑評会出品酒はその一番しぼりを斗びんに満量まで詰め0℃以下で保管。
そしてしぼってから1週間以内に火入れ(加熱殺菌)する。
この酒を「斗びん囲い大吟醸」と呼ぶ。

したがって、同じ大吟醸でも味が違うし量も限られている。
8月の頒布会を注文された方、是非じっくり味わってください。

江戸時代より続く大阪地酒蔵の蔵元 成子 和弘

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