酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)二次試験論述対策⑤~福島県編

2021/08/31
by 成子 和弘

福島県(P.118-119)
~金賞受賞蔵多数輩出県

忙しい方は⑤のみをご覧ください。(200字でまとめています)
※内容・データ等は2020年度発行された教本に基づきます。
何かあれば、コメント欄にコメント大歓迎です。
酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)の二次試験の論述対策の内容となっております。


①前回(山形県)の復習

1985年に山形県と酒造組合とJAで開発された酒造好適米は何ですか。
⇒解答は、山形県編をご覧ください。

②福島県の概要・数値データ

・日本酒生産数量 9,867kl(全国7位) ⇒ 国内生産量の約2%相当
・特定名称酒の比率 約60%(全国28位)
・清酒免許場数 70場(全国5位)
・酒造好適米生産量 2,341t/年(全国11位) ⇒ 国内生産量の約2%相当
 (内訳)夢の香 1,013t、五百万石 913t、美山錦 186t、華吹雪 138t
・酒米 移入依存タイプ
・酒質 クリアー感ある澄んだ甘口の酒質

③福島県の概略

〇プロフィール

全国新酒鑑評会での金賞受賞数が、2012年から2017年まで、6年連続日本一

〇歴史

*16世紀 in 会津
蒲生氏郷が、近江から杜氏を呼び寄せたのが福島県の酒造りの起源。
*明治後期
大蔵省醸造試験場の嘉儀金一郎が「山廃仕込み」を考案。
↑会津の酒蔵で実証試験醸造を行ない、山廃造り確立
*平成
福島県ハイテクプラザにて、オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」開発
福島県農業試験場にて、酒造好適米「夢の香」開発

〇その他

酒米移入依存タイプ:日本酒生産数量>酒造好適米生産量
夢の香:八反錦1号 × 出羽燦々
⇒大粒で心白発現率が高い。吸水性が良く、醪で溶けやすい軟質米。
夢の米・夢の酒」=うつくしま夢酵母 × 夢の香で造られたお酒
クリアー感ある澄んだ甘口の酒質

④キーワード抽出

・金賞受賞数6年連続日本一
・蒲生氏郷が近江から杜氏を呼び寄せたのが起源
・嘉儀金一郎 山廃仕込み考案→確立
・夢の米・夢の酒ブランド=福島県ハイテクプラザ開発のうつくしま夢酵母と福島県農場試験場開発の夢の香を組み合わせて作ったお酒
・夢の香=八反錦1号 × 出羽燦々
・クリアー感ある澄んだ甘口の酒質

⑤200字まとめ

『2012年から2017年まで6年連続金賞受賞数日本一の福島県は、クリアー感ある澄んだ甘口の酒質16世紀蒲生氏郷近江から杜氏を呼び寄せたのが酒造りの起源。明治後期大蔵省醸造試験場の嘉儀金一郎が山廃仕込みを考案、確立される。夢の米・夢の酒福島県ハイテクプラザ開発のうつくしま夢酵母福島県農場試験場開発の夢の香で造られたお酒のブランド。夢の香は八反錦1号と出羽燦々を交配したもの。酒米移入依存タイプ。』(196字)
・嘉儀金一郎の山廃仕込みとオリジナル酵母・酒米は確実に記述したいところ。

⑥次回予告

県内の日本酒生産量と消費量がほぼ釣り合っている(地産地消)栃木県を取り上げます。
なぜ生産量と消費量が釣り合っているのかを紐解いていきます。

テイスティング及び論述と様々な対策が必要になりますが、共に頑張りましょう!!
ちなみに、浪花酒造の大吟醸及び純米大吟醸は、明利酵母(セルレニン耐性酵母)かつ山田錦で醸しているため、酒ディプロマのテイスティングの練習に最適です。

大阪泉州の酒蔵の酒ディプロマ受験生・酒造り見習い 成子 善一

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