酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)二次試験論述対策⑭~兵庫県編

2021/09/16
by 成子 和弘

兵庫県(P.136-137)
~灘の男酒

忙しい方は⑤のみをご覧ください。(200字でまとめています)
※内容・データ等は2020年度発行された教本に基づきます。
何かあれば、コメント欄にコメント大歓迎です。
酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)の二次試験の論述対策の内容となっております。


①前回(京都府)の復習

日本第一酒造神が祀られている神社はどこですか。
⇒解答は、京都府編をご覧ください。

②兵庫県の概要・数値データ

・日本酒生産数量 112,727kl(全国1位)⇒国内生産量の約28%相当!!
・特定名称酒の比率 約25%(全国40位)⇒普通酒依存型
・清酒免許場数 89場(全国2位)
・酒造好適米生産量 28,377t/年(全国1位)⇒国内生産量の約28%相当!!
 (内訳)山田錦 22,284t、五百万石 809t、愛山 657t etc

③兵庫県の概略

〇プロフィール

日本酒生産数量県別トップ
寒造り・生酛など近世の革新的醸造技術の開発
・酒米の王と呼ばれる「山田錦」の発祥地

〇歴史

・室町時代、京都近郊で造られていた酒が不足→伊丹や池田での酒造開始
・江戸時代、大消費地が京都から江戸へ変わる
      →海運に便利な灘へ酒造の拠点移転
・六甲山の急流で水車を使い精米を行う。
・19世紀初め、灘で宮水発見→生酛造りと寒造り確立
 →「灘の男酒、伏見の女酒」と並び称される清酒の代表産地となる。
・三大杜氏の一つ丹波杜氏は、兵庫県北部の出稼ぎ農家を中心に生まれた。
きょうかい1号酵母が分離したのが灘の酒蔵。
・大正期末、兵庫県立農事試験場で山田錦を開発

〇その他

酒米自給移出タイプ
・酒質:飲み応えある旨辛口

④キーワード抽出

・日本酒生産数量日本一。
・宮水発見→寒造り・生酛造り確立
・兵庫県農事試験場で山田錦開発
・灘の男酒と呼ばれる
・三大杜氏の一つ丹波杜氏の出身
・きょうかい1号酵母分離
・酒米自給移出タイプ
・飲み応えある旨辛口。

⑤200字まとめ

『兵庫県は日本酒生産数量日本一。国内生産量の約3割を製造。特定名称酒の比率は小さい。六甲山の急流で水車を使って精米を行なった。19世紀初めに灘で宮水が見つかり、生酛造りと寒造りが確立。大正期末に兵庫県農事試験場で山田錦を開発。灘の男酒と呼ばれる。三大杜氏の一つ丹波杜氏は、兵庫県北部の出稼ぎ農家を中心に生まれた。灘の酒蔵からきょうかい1号酵母が分離される。酒米自給移出タイプ。酒質は飲み応えある旨辛口。』(200字)
・キーワードをすべて使いました。
・日本酒生産数量日本一ということは確実に押さえておきたい。

⑥次回予告

次回は、酒米「雄町」で有名な岡山県を取り上げます。
どのような特徴があるのでしょうか。一緒に考察しましょう。

テイスティング及び論述と様々な対策が必要になりますが、共に頑張りましょう!!
ちなみに、浪花酒造の大吟醸及び純米大吟醸は、明利酵母(セルレニン耐性酵母)かつ山田錦で醸しているため、酒ディプロマのテイスティングの練習に最適です。

大阪泉州の酒蔵の酒ディプロマ受験生・酒造り見習い 成子 善一

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