酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)二次試験論述対策⑯~広島県編

2021/09/22
by 成子 和弘

広島県(P.142-143)
~酒類総合研究所のメッカ

忙しい方は⑤のみをご覧ください。(200字でまとめています)
※内容・データ等は2020年度発行された教本に基づきます。
何かあれば、コメント欄にコメント大歓迎です。
酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)の二次試験の論述対策の内容となっております。


①前回(岡山県)の復習

雄町を発見した篤農家は誰ですか。
⇒解答は、岡山県編をご覧ください。

②広島県の概要・数値データ

・日本酒生産数量 7,120kl(全国13位)⇒国内生産量の約2%相当
・特定名称酒の比率 約56%(全国30位)
・清酒免許場数 60場(全国6位)
・酒造好適米生産量 4,187t/年(全国7位)⇒国内生産量の約4%
 (内訳)八反錦1号 2,027t、八反 490t etc
・酒質:口当たりがやわらかく、香りは芳醇、軽い甘味を持つものが多い

③広島県の概略

〇歴史

・明治期、天才醸造家・三浦仙三郎低温長期醪による醸造法を確立
 ⇒吟醸造りのベースとなった技術
 ⇒広島杜氏の隆盛につながる
1907年、第一回全国清酒品評会では広島の酒が上位を独占。
・大正時代、きょうかい3,4,5号酵母が相次いで採取される。
・明治後期、佐竹製作所が動力精米機を開発。→吟醸酒造りの道が開かれる。
高温糖化酛開発→吟醸酒用の酒母として多く使用された。
・1995年、醸造試験所が、醸造研究として東広島市に移転。

〇その他

・酒米は、八反系と雄町系、山田錦系の三本立て。
酒米自給移出タイプ
・甘口から辛口まで、旨味があってキレが良い。
 口当たりがやわらかく、香りは芳醇、軽い甘味を持つものが多い。

④キーワード抽出

・天才醸造家・三浦仙三郎→低温長期醪=吟醸造りのベース
 広島杜氏の隆盛につながる
・1907年、第一回全国清酒品評会で広島の酒が上位を独占。
・大正時代、きょうかい3,4,5号酵母を相次いで採取
・明治後期、佐竹製作所が動力精米機開発
・高温糖化酛開発→吟醸酒用の酒母
・1995年、醸造研究所として東広島市に移転。

⑤200字まとめ

『三浦仙三郎が低温長期醪による醸造法を確立した。吟醸酒造りのベースとなり、広島杜氏の隆盛につながる。1907年の第一回全国清酒品評会では広島の酒が上位を独占。大正にはきょうかい3,4,5号酵母採取。明治後期、佐竹製作所が動力精米機開発。また、高温糖化酛が開発され、吟醸酒用の酒母として使用される。1995年、醸造試験場が醸造研究所として東広島に移転。八反系と雄町系と山田錦系を生育、酒米は自給移出タイプ。』(198字)
・”天才醸造家”三浦仙三郎は確実に記述したい。

⑥次回予告

純米大吟醸酒に特化した酒蔵により全国区へと駆け上った山口県を取り上げます。
純米大吟醸酒はもちろんのこと、その他の特徴はどのようなものがあるのでしょうか。
一緒に考察しましょう。

テイスティング及び論述と様々な対策が必要になりますが、共に頑張りましょう!!
ちなみに、浪花酒造の大吟醸及び純米大吟醸は、明利酵母(セルレニン耐性酵母)かつ山田錦で醸しているため、酒ディプロマのテイスティングの練習に最適です。

大阪泉州の酒蔵の酒ディプロマ受験生・酒造り見習い 成子 善一

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