きき酒能力

2021/05/26
by 成子 和弘

消費者向けイベントとして、よく浪花酒造で「きき酒大会」を行なう。

ラベルが貼られたお酒5~6種類と、それと同じ5~6種類の酒にA,B,C,D,Eのラベルを貼り、味をみてAからEの酒、どれがどの酒かを当てるゲーム。各メーカーで予選会を行ない、その全国大会などもやっている。

こんなイベントに出場する人はほぼ毎日お酒を飲んでいて、味の違いなど簡単にわかると自負している人が多い。

ところが今までの経験から言うと、全問正解者は100人にひとり。
全問不正解の人も100人に数人いる。
ほとんどの人は2~3問しか正解できない。
私自身も全問正解の自信がない。

お酒の味は、甘味、辛味、酸味、ふくらみ、あとくちのキレなど複雑にからみあって単純ではない。
全問正解者に日頃ほとんどお酒を飲まない人もいる。
きき酒能力って努力や訓練ではなく、生まれつきの才能かも知れないと感じる。

ちなみに、当社の杜氏は南部杜氏組合のきき酒大会で3位の成績を修めている。

江戸時代より続く大阪地酒蔵の蔵元 成子 和弘

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