新着情報

2021/04/01
by 成子 和弘

浪花酒造の新着情報公開

大阪市立大学ソーシャルイノベーションコースのPR動画に当社が登場します

2021/05/13
by 成子 和弘

大阪市立大学ソーシャルイノベーション コースのPR動画に当社が登場します。
大阪市立大学さんが当社にフィールドワークに来られた際に撮影されたものが使われています。

産学連携、国際交流等幅が広がっていくことを期待しています。

こういった異業種や産学連携を行い、1社だけでなく日本全体で盛り上げていけたらいいなと思います。

酔うのを少しでも和らげるためには

2021/05/13
by 成子 和弘

お酒に強いか弱いかは、ある程度生まれつきのものですが、酔いが回るのを遅らせる方法はあります。よく空腹のままでお酒を飲むと酔いが回るのが早いと言われますが、それには理由があります。お腹(胃の中)に何か食べ物がある状態では、胃と腸の境の管が閉じており、胃にある食べ物がちゃんと消化されてから腸に送ります。胃の中に何もない(空腹)の状態でお酒(液体)を飲むと、胃を通過してそのまま腸から身体に吸収されるので、早く酔ってしまします。よく酔えば気持ちいいという人もいますが、気分が悪くなる人もいます。とにかく、お酒を飲む前に胃の中にある程度食べ物を入れておく事が大事です。宴会時、最初みんなで乾杯しますが、まずは烏龍茶などノンアルで乾杯しましょう。私の経験から言うと、満腹に近い状態でお酒を飲むと少々お酒を飲んでも楽です。あと、お酒を飲み始めたら途中で水を飲んで胃の中のお酒を薄めましょう。日本酒業界ではその水の事を「和らぎ水」と言って勧めています。和らぎ水をたくさん飲むともちろん翌日も楽です。

麹(こうじ)と酵母(こうぼ)

2021/05/12
by 成子 和弘

日本酒の製造過程、麹カビと酵母という2種類の菌が使われる。                               こうじとこうぼ、言葉の感じが似ているので混同されている方が多いが、全く別の菌であるし働きも全然違う。            麹カビは、お米のデンプンを糖分に変える働き。酵母は、その糖分をアルコール(お酒)に変える働きをする。            いいお酒を造るには、麹と酵母がバランスよく働くことが不可欠だ。                              タンクで発酵中、杜氏は毎日糖分とアルコール度数を測定し、その数字を見ながら温度調節やタンクへ加水を行なう。       安全に発酵を進めるには発酵温度を上げるのが一番なのだが、低温で発酵させないと華やかな吟醸香は出ない。しかし、温度を下げ過ぎると途中で発酵が止まってお酒にならない。また麹のみよく働き糖分が出過ぎると、酵母は最後まで働けず、糖分の残った甘ったるい酒になってしまう。この2種類の菌での発酵を専門用語で「並行複発酵」と言うが、麹と酵母の働き、そのバランスを取りながら発酵を進めるのは平均台の上を落ちないよう歩いてゆくのと同じような感覚だ。とにかく、美味しいお酒造りは最後まで気を抜けない。                                                       




無我無心

2021/05/11
by 成子 和弘

弊社のお酒で、一升瓶1本1万円の「無我無心」という酒がある。                              15年前に初めて1万円の酒を発売した時につけた名前だ。                                  高級酒を作った場合、メイン銘柄(浪花正宗)とは違う名前を付ける蔵が多い。                        私も、高級感があり日本酒らしい名前がないかいろいろ考えていた。                             ちょうどその頃、地下鉄 淀屋橋駅で書道展をやっていて、いっぱい「書」が貼りだされていた。                           何とはなく見ていたが、その中のひとつ「無我無心」という文字とその言葉の雰囲気にとても惹かれた。                        無我無心とは、我欲やよこしまなところのない純粋な心という意味だ。                            純粋な心で造るお酒は、なめらかでスーっと飲めるというイメージでとても気に入った。                             すぐに書道展の主催者にその書の作者を紹介してもらった。なんと26歳の女性だった。                     プロの書家ではなかったので、無我無心のお酒を御礼に渡すだけでラベル採用をOKしてくれた。                    さすがに、その文字の雰囲気に惹かれて購入されるお客さんも結構いる。                                 いい名前を付けることができ満足している。        







大手メーカーの酒はブレンド酒?

2021/05/10
by 成子 和弘

昭和時代、灘や伏見の大手メーカーの酒はとても人気で、自社の製造だけでは追い付かず、中小の蔵からお酒を買い集めそれらをブレンドして販売していた。しかし、日本酒の需要は昭和48年(1973年)をピークにどんどん減ってゆき、現在ではほぼ3分の1になっている。その間、大手メーカーはどんどん機械化を進め、オールオートメーションで大量に製造できるようになった。なので他社から買わなくてもよくなった。現在、中小蔵からお酒を買っている大手メーカーはほぼ無いに等しい。逆に、自社で造らなくなった中小蔵に分けてあげている状況だ。オールオートメーションのお酒と中小蔵の手造り酒、どちらが美味しいか?それは、個人個人味わって決めてもらうしかない。

女性ファン

2021/05/09
by 成子 和弘

日本酒には見向きもしなかった女性ファンが年々増えてきてるのがうれしい。吟醸や大吟醸はフルーティーでほんのり甘く女性好みの味だからだ。日本酒イベントでも最近はその参加者の半数が女性だ。見ていると一般的に男性はお酒の味にあまり興味ない。お酒に酔ってみんなでワイワイやるのが目的。女性はお酒の味そのものに興味があり、このお酒は香りがいいとか、甘いとか飲みやすいとか、しっかり味の評価をしている。女性は家で料理を作る立場なので、日本酒だけに限らず食べるもの飲むもの何でも味に興味があるのだと思う。でも、まだまだ日本酒はおっさんの飲み物というイメージから脱却していない。ラベルやビン形なども考え、もっともっと女性ファンを増やしてゆきたい。

ストップウォッチ

2021/05/08
by 成子 和弘

日本酒の中で一番の高級品は大吟醸です。大吟醸は酒米を50%以上削ってしまうので、もちろん原料代が高いです。それ以上に他の酒に比べ、手間がかかりまた技が必要だからです。日本酒の製造過程で大事な順として、1麹(こうじ)2酛(もと)3造り(つくり)と言われます。いい麹を作ることが最も大事だということです。いい麹を作るために一番大事な事は、いい蒸米を作ることです。いい蒸米を作るために一番大事なことは、蒸す前のお米が適度に吸水されていることです。吸水が少ないと、蒸したあと米の芯が残っています。吸水が多すぎると、おかゆのように粘ってしまいます。いい蒸米ができないと、その後の作業をいくらがんばってもいいお酒になりません。精米したお米、精米率が高い(小さくなればなるほど)吸水時間が早くなります。水に浸漬している時間、30秒早いか遅いかによって大きく変わってきます。この浸漬時間を見極めるのが杜氏の一番の技です。同じ品種で同じ精米歩合でも、もとの米の水分量、精米後の日数、浸漬する水の温度などによって変わります。大吟醸の酒米の浸漬時間を測るのに、杜氏らはみんなストップウォッチを使っています。それほど微妙で、いい酒になるかどうかの一番のポイントだからです。

人気が9割

2021/05/07
by 成子 和弘

売れるお酒とは人気ある酒。日本酒はどれも透明の液体なので、視覚でこれは美味しいとか判断できない。ビン形やラベルデザインで選ぶ人もいるが、ネットランキングで上位だ、きき酒専門家が美味しいと言った、有名タレントが宣伝しているなどの人気で選ぶ人が圧倒的だ。そのような人気銘柄の酒とそうでない酒、よく目隠しで飲みどれだけ違うのか確かめている。実際違いがわからない事が多い。それほどイメージが味覚に与える影響が大きいということだ。実際自分で味見してから購入することをお勧めする。


連休中の人気商品

2021/05/06
by 成子 和弘

この連休中、直売所ずっと営業していたが、予想以上に来客に恵まれた。近くのイオンモールやアウトレットが緊急事態宣言で営業していなかったので、そのお客さんが流れて来てくれたのかも。一番の人気商品は「蔵出し生酒」。冷蔵タンクに入っている純米吟醸生酒をお客さんの目の前でビン詰め。キャッチコピーは「ここでしか買えません!」。全国の名産品、何でもネットですぐに買える時代。そこに行かないと買えない商品だから逆に人気あるんだと感じた。製造元 直売商品。ここでしか買えないものをもっと考えてゆかねば~。



酒の器

2021/05/05
by 成子 和弘

同じお酒を飲むのでも、どんな器で飲むかによって美味しさが違います。普通酒(燗酒)がメインだった頃は、猪口(ちょこ)という50mlほどの小さな陶器の器で飲んでいました。なぜこんなに少量なのか?昔は宴会時、各自、猪口を持って宴会参加者全員とお酒を酌み交わすという習慣がありました。小さい器でないとすぐに酔ってしまうからです。でも、華やかな香りを楽しむ吟醸酒や大吟醸などは、小さな器だと香りを楽しめません。吟醸酒や大吟醸はワイングラスで飲むのが一番だと思います。ただワイングラスは値段が高いし、洗浄もやっかいで、ちょっと油断するとすぐに割れてしまいます。私が日頃使っている器は、ワイングラスの足の部分がない、お酒を入れる部分だけあるグラス(チューリップの花の形)を使っています。これは百円ショップで売ってます。