新着お知らせ・イベント情報・雑感

2021/04/01
by 成子 和弘

蔵元【ブログ執筆者紹介】
大阪府で最も歴史のある(創業1716年)浪花酒造の現社長、成子和弘による日本酒の知識・雑観・評判等について記載したブログです。

成子和弘は昭和62年(1987年)に浪花酒造に入社。
平成10年(1998年)に10代目として代表取締役に就任。
約35年、日本酒製造業界で従事した日本酒のエキスパート。
日本酒だけでなく、酒類全般の知識も豊富。

日本酒事業に従事したエキスパートの観点から、ご覧頂いている皆様に還元できる日本酒で躓きそうなポイントや雑学、日々の所感・新着・イベント・出店情報・酒ディプロマの勉強・対策等を更新。

ブログ記事一覧は下記


登録有形文化財

2021/06/16
by 成子 和弘

浪花酒造酒蔵と成子家本宅、国の登録有形文化財に指定されている。
重要文化財は誰でも知っているが、登録文化財は25~6年前にできた比較的新しい制度なので、まだまだ一般的には知られていない。

登録文化財の定義は築50年以上経った建物で、今後重要文化財になる可能性のある歴史的、景観的に貴重な建物のこと。
登録申請があった場合、専門家が調査をして指定するかどうか決める。

現在全国には約1万3千軒の登録有形文化財があり、都道府県別では大阪府が一番多く765軒ある。
見学者の方々にはよく、くぎ1本打つにも国の許可が要るのですねと言われる。
重要文化財はそのような制約が多いが、登録文化財はそれほどでもない。

WAKAZE

2021/06/15
by 成子 和弘

今朝の毎日新聞の「ひと」という欄に、パリの醸造所から日本酒の世界展開を目指す日本人、稲川琢磨(33歳)さんが取り上げられていた。

経営コンサルタント会社勤務だったが、ある日すし店で口にした日本酒に魅了され、こんなにおいしいのに、ほとんど海外で流通していないのはもったいないとベンチャー企業「WAKAZE」を設立、日本の酒蔵で酒造りのノウハウを学んだ後、パリの醸造所で日本酒を製造。
その酒がパリの日本酒品評会で最高賞受賞。
なんと次はアメリカで造りたいと。

直売所に来られるお客様

2021/06/14
by 成子 和弘

スーパーに行けば全国から集められた何十種類ものお酒が並んでいるし、安くて知名度のある商品もいっぱいある。
でもわざわざ、うちの直売所に来られるのは、うちのお酒のファンだからだ。
本当にありがたい。

近所に、地元で人気のある おかき屋さんがある。
私も好きでよくに買いに行く。
もちろんスーパーには安くて知名度のあるおかき、いっぱい売ってる。
でも、地元で捕れた魚を混ぜて焼いているとか、昔から食べ慣れているなどの理由で地元のおかき屋さんに買いに行く。

波有手(ぼうで)

2021/06/12
by 成子 和弘

浪花酒造から車で南に10分ほどの所に波有手(ぼうで)という地区があり、昔から米作りが盛んだった。

地元の中学校教師を定年退職後、波有手で米作りに励んでいた酒好きの先生が3年前、自分が栽培した米でお酒を造って欲しいと弊社に来られた。
地酒は地元のお米で作るのが本筋だと思いすぐに承諾した。
先生は何十年も教師をしてきて教え子も大勢いるので、その子らにどんどん勧めますとおっしゃった。

たこ焼きに合う酒

2021/06/09
by 成子 和弘

10年前から「たこ焼きに合う酒」と「お好み焼きに合う酒」を製造販売してます。

なぜこんな酒を作ったのか?

コロナ後の外国人観光客

2021/06/08
by 成子 和弘

コロナ前、外国人観光客が急増していた日本。
今は0だが、コロナワクチンの普及に伴いまた復活してくるはず。

本格的に戻るのはいつだろう?

たびのむし

2021/06/05
by 成子 和弘

昨日は、旅行クラブ「たびのむし」さんが、日本酒や日本文化が大好きな方々を連れてきてくれた。
お客さん、職業はみんな違うけどとても熱心に見学してくれた。
酒造りの経験あるアメリカ人。
酒販店でアルバイトの主婦。カメラマン。
和風建築士。

中でもアメリカ人は日本語ペラペラ、もちろん酒造専門用語を何でも知ってる。
こちらが案内するより、お客さんらに教えてもらうことの方が多い。

ー30℃の氷

2021/06/04
by 成子 和弘

アルコール飲料に対する興味から、私はたまにバーに行く。
私がウイスキーを飲む時は、ほとんどストレート(原酒のまま)。

ウイスキーメーカーのブレンダー達は原酒そのものをきき酒、いろいろブレンドし、この味なら消費者に喜んでもらえると考え商品にしている。
それを炭酸水やジュースなどで割ってしまうとそのウイスキー本来の味がわからなくなる。
苦労して作った職人さんやブレンダーさんにたいへん失礼だと思う。
まず1杯はストレートで味わうべきでは?

ウイスキーはどの店でも常温で保管しているが、やっぱり冷えてる方がおいしい。
もちろん、冷やすにはロックにするのが普通。
ただロックにすると溶けた氷で、もとの味が薄まってしまう。

どうすればいいか?

LINEのアカウント登録

2021/06/03
by 成子 和弘

浪花酒造のLINEアカウント登録、1ヶ月ほど前から直売所でQRコードを読むことでできるようにしている。
来店されるお客さんのうちどれくらいの方が登録してくれるだろうか興味深々だったが、30代40代のお客さんはほぼ全員登録してくれる。
しかも、登録の仕方をいちいち説明しなくてもサッと登録される。50代60代の方でも、数人にひとりは登録してくれる。

登録のやり方をお客さんのスマホを見ながらていねいに説明しなければならないと思っていたが、全くそんな必要がない。
すごいなと改めて感じる。

抗生物質とお酒

2021/06/02
by 成子 和弘

抗生物質とは微生物が生産し、他の有害な微生物の発育を阻害する物質です。
約100年前イギリスのフレミング博士が、青カビがペニシリンという薬(抗生物質)を作ることを発見。
肺炎、気管支炎、中耳炎、扁桃腺などさまざまな感染症治療の薬として活躍してきました。

お酒もカビや酵母という微生物が作ります。
微生物を活用するという意味で、大手の酒類メーカー、ビールメーカーも抗生物質の製作また研究開発をしています。